『実務翻訳を仕事にする』
2015/01/01
副業で産業翻訳を始め、ゆくゆくは産業翻訳者として独立するための具体的なノウハウを紹介した本です。副業するしないに関わらず、産業翻訳で独立を考えている方は一度目を通しておくことをお勧めします。
個人的には
- 翻訳会社へのアプローチの仕方:提出書類の作成、翻訳料(レート)の設定など(pp.54-71)
- 受注するかどうかの判断基準:自分の翻訳速度を正確に把握するなど(pp.75-81)
- 確定申告に関する留意事項(pp.102-110)
- 値上げ交渉(pp.111-119)
- 直接取引のメリット・デメリット(pp.120-127)
- 法人化のメリット・デメリット(pp.127-137)
あたりが特に参考になりました。翻訳関係の単行本でこれらに言及しているものはあまりないように思います。
なお、本書は2001年刊ですので、第六章で紹介されているツールには時代遅れのものが大分含まれています。適宜ネットで最新の情報を補いながら読む必要があります(改訂版出ませんかね)。
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